毎月の数字が上下しているとき、その動きには季節ごとの習慣が含まれている場合があります。「季節調整済み」という注記を見つけたら、元の件数をそのまま表示した系列と区別して読みましょう。
総務省統計局の解説では、季節的な変動を取り除いて動向を見やすくする考え方と、原数値にも用途があることを説明しています。調整済みの値が、あらゆる質問に向くわけではありません。
知りたいことから選ぶ
架空の相談窓口を考えます。来月の担当者を配置するために、例年その月に何件来るかを知りたいなら、季節による忙しさも大事な情報です。一方、最近の相談の動きが従来より強まっているかを調べるなら、季節要因を考慮した系列が役立つ場合があります。
これは統計局の実測例ではなく、使い分けのための例です。資料を読むときは、まず表題と注記から原数値か調整値かを確認し、比較する月にも同じ種類を使います。途中で系列を切り替えると、差の意味が変わってしまいます。
ノートには数値だけでなく、系列名と公表時点を残してください。調整方法や改定の扱いは、その統計の説明で確認します。「何件あったか」と「どのような基調か」を分けると、数字を選ぶ理由を相手にも説明しやすくなります。

