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散布図の点が十個見えても、観測が十件とは限らない

表をイメージした紙と虫眼鏡のイラスト
AI生成の装飾イラスト。実際の資料や統計図ではありません。

散布図に点が十個見えると、データも十件だと思いたくなります。でも、同じ二つの値を持つ観測は同じ位置に描かれます。重なり方によっては、複数の観測が一つの点に見えることがあります。

図を作った人に確認できるなら、点が一観測なのか、複数の観測を集計した記号なのかも尋ねます。点の定義を知ることが、密度の見方を決める出発点です。

二つの行を同じ座標に置いてみる

練習として、横の値が二、縦の値が三という行を二つ用意します。両方を同じ大きさの不透明な点で描くと、後の点が前の点を覆います。NISTの散布図の説明で扱う二変数の対応を、少数の行で確かめる方法です。

件数は注記や元表でも確認する

透明度、点の大きさ、位置を少しずらす表示などが使われていれば、その説明を読みます。ずらした位置を正確な測定値として読み取らないことも必要です。見た目の密度だけで人数や発生件数を断定しないようにします。

資料を要約するときは、表示上の点数ではなく、公表された標本数や元データの行の意味を確かめます。重なりに気づいたからといって、同じ値の行を重複ミスとして消すわけではありません。別々の観測が同じ値になる可能性と、誤った二重記録は分けて検討します。