人数と金額が同じグラフに描かれ、二本の線が途中で交わっています。その交点を見て「二つが同じになった」と言う前に、左右の縦軸を確認しましょう。違う単位の値は、画面上の高さが一致しても、同じ量になったわけではありません。
横軸の時点がそろっていることも確かめます。片方だけ集計期間が違うなら、線を重ねた図でも、同じ期間の観測を比べていることにはなりません。
線と目盛りを一組にする
凡例を読み、どの線が左軸、どの線が右軸を使うのかを書き出します。仮に左が人数、右が千円なら、数値を読むたびにその単位を添えます。色だけで対応が分からない場合は、説明文や元の表へ戻り、推測で結びつけないようにします。
交点から元の数値へ戻る
同じ横軸の時点で、それぞれの値を別々に読みます。左軸の十人と右軸の百千円が同じ高さに描かれていても、その一致は目盛りの設定によるものです。軸の上限を変えれば、見かけの交点が変わることもあります。
比較メモでは、「線が追い越した」より「この時点で人数は増え、金額は減った」のように、各系列の変化を説明します。二つの動きに関係があるかは別の検討です。重なった見た目だけから原因まで決めず、元の表と単位を手元に置くと、グラフの印象に引っ張られにくくなります。必要なら二つの小さな図に分けて読み直します。

