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積み上げ棒グラフの真ん中は、上端だけで比べない

表をイメージした紙と虫眼鏡のイラスト
AI生成の装飾イラスト。実際の資料や統計図ではありません。

積み上げ棒グラフで、同じ色の部分が右側ほど高い位置にあると、その内訳も増えているように見えることがあります。しかし、積み上げられた位置と、その部分自体の大きさは別です。真ん中の部分を比べるときは、上端だけでなく下端にも目を向けます。

部分の大きさは、二つの境界の間にある

架空の例として、ある棒の下側の部分が四十、真ん中が二十だとします。真ん中の上端は六十になります。別の棒では、下側が六十、真ん中が十五なら、上端は七十五です。上端は高くなりましたが、比べたい真ん中の量は二十から十五へ減っています。

この例は実際の統計ではなく、読み方を確かめるための数字です。紙に二本の棒を描き、真ん中の部分だけ色を付けると、「どこまで積み上がったか」と「その部分がどれだけあるか」を分けやすくなります。

共通の出発点があるかを見る

英国国家統計局の積み上げ棒グラフの説明も、中央の区分は共通の基準線を持たないため比較しにくいと指摘しています。正確に比較したいときは、表示された数値や元の表に戻るのが確実です。

色の順番が途中で変わっていないか、凡例が何を示しているかも確かめます。同じ位置にある部分を同じ項目だと思い込むと、色を見分けられていても比較対象を取り違えることがあります。

図から読み取った数字と、表で確認した数字は、記録でも区別しておきます。目盛りの間にある境界を目測した場合は、細かな桁まで確定した値のように書かないでください。元表が公開されていなければ、「図からのおおよその読み取り」と添え、比較できる精度に限界があることを残します。小さな差を論じたいほど、見た目だけでなく数値の根拠が必要になります。

合計と内訳の質問を分ける

棒全体の長さを比べる質問と、その中の一部分を比べる質問は異なります。また、全体が百パーセントにそろえられた図なら、長さは割合を示しています。人数の合計そのものが同じになったわけではありません。

メモには「合計は増加」「この内訳は減少」のように、主語を省かず書いてみます。何を比較するグラフかを先に確かめる習慣が、ここでも役立ちます。高い位置にあるから大きい、と目だけで判断せず、読みたい部分の始まりと終わりを一組として確認しましょう。