折れ線グラフを見ると、線のすべての場所に実際の値があるように感じることがあります。しかし、線は離れた観測点を結んでいるだけかもしれません。まず横軸と資料の説明から、値がいつ記録されたものかを確かめましょう。
点の間隔を確認する
架空の例として、月曜日に10、金曜日に18という二つの観測値があるとします。二点を直線で結ぶと、水曜日の位置は14に見えます。けれど、水曜日に測定していなければ、14は観測値とは言えません。実際の経過は別の形だった可能性があります。
この図だけから、毎日一定の割合で増えたとも判断できません。説明文に補間や推計の方法が書かれている場合は、その方法に基づく表示として読み、実測との違いを残します。
比較には観測の密度も必要
一方のグラフが毎日、もう一方が毎月の記録なら、細かな変動の見え方は異なります。なめらかな線だから変化が少ない、とすぐに結論にせず、観測間隔や表示方法を確認してください。集計した平均値が使われているかどうかも、資料の定義で調べます。
メモには「線が上がっている」だけでなく、「どの時点の値を結んだ線か」を一文で書きます。元の表が公開されていれば、数行を見比べると理解しやすくなります。表がない場合は、分からない点を明示しておきましょう。
折れ線は変化を見渡すための便利な表現です。その便利さを保つには、線が示す関係と、実際に集められた値の位置を区別する必要があります。図の連続した見た目だけで、観測の連続性まで補わないことが大切です。点が表示されていない図では、説明欄の観測頻度を特に確認しましょう。線上から読み取った値を使う場合も、図からの概算であることを明記します。

