ある施設の月末時点の保管数を十二か月分並べた表があるとします。その数をすべて足しても、一年間に入った物の総数になるとは限りません。同じ物が複数の月末に残っていれば、何度も含まれるためです。
架空の例で、月初に十個あり、その月に五個入り、三個出たとします。月末には十二個あります。この十二個は一時点の残りであり、入った五個や出た三個という期間内の動きとは役割が違います。
翌月も同じ十二個が残っていれば、二つの月末値を足すと二十四になります。しかし、物が二十四個新しく入ったことにはなりません。時点の量を足した結果に、流入量という名前を付けないようにします。
資料の見出しでは「現在」「末時点」「期間中」「新規」といった言葉が手がかりになります。単位がどちらも個や人でも、数えている時間の扱いが異なります。
残りの変化を説明したい場合は、期首の量、入った量、出た量、その他の調整を対応させます。架空の単純な例では十足す五引く三で十二ですが、実際の表には訂正や分類変更などの注記があるかもしれません。
年間について何を知りたいのかを先に一文で書いてみます。年末に残った量なのか、一年に入った量なのか、平均的にどの程度保管していたのか。それぞれ必要な計算は違います。同じ表に数字が並んでいることだけを理由に合計しない習慣が役立ちます。
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